ミネオ・アヤマグチ展
-Interline-

   2002.11.18〜11.30
 

□1974-78年London St.Martin's School of Artに学び、以降ロンドン在住のまま、欧州各国、ニューヨークなどで精力的な作家活動を行う。日本では、1986年に佐賀町Exhibit Spaceにて発表。


□ 山口峰夫は、Aayamaguchiだった。 1980年代半ばのロンドンでの出会いの頃である。パフォーマンスを欧米のさまざまな美術現場で実現したくて出かけ、アルファベット 順に自分の番がまわってくるのがYでは遅すぎる、そして審査員は疲れていると、ヤマグチの前にAを二つもつけて名乗りをあげたという。その鋭い切り込みが実にこの人らしいと、私は思った。
 光りがあっての色、という彼の一貫した主題は、パフォーマンスを行う空間の構成にも独特の表現で現れていたが、その主題は、年月とともに彼の中で沈潜し、それから10年後に、彼の色彩感覚は、風景を見つめる目の、「光りの読みとり」にあった。  集中した仕事の出来るスタジオで、最近は風景を描いているという静かな言葉に驚きはしたが、実作品を見て納得するものがあった。  その発表した構想と形が、この秋、東京でみられるという。2002年の作品ばかりで、ロンドンの美術関係者にも見せていないものを発表する事に本人も、私たち観客もドキドキするのは当然だ。インスタレーションにコンピューターを駆使するということだがアアヤマグチの身体感覚がどのように表現されるのか、息をつめて期待している。                                  小池 一子

□ 絵はいくつもの色を重ねていくだけです。その重ねの順序によって画面の色調が変わり、上層に現れた単純な形。色によって変わる感覚、暖かい色、冷たい色など。絵では一つの時点、コンピュータの映像では流れていく時点での色の変化とそれに付属する形。個と全体。一つ一つの線の集まりで一つの画面を構成する。絵画は線の相互関係、コンピュータ絵画は線の交互動作です。
最初は風景に興味があり、風景そのものやそれに含まれている物、石、木などと空間との位置関係に関心がありました。そして風景を見ているとその中に色があることに気が付きました。色は光がないとありません。光と色、その関係をスライドやビデオインスタレーションで表現を試みて見ました。しかしそれを表すには他の光を遮断してプロジェクターやビデオからの光のみでした。そのため10年前から絵画に移り、色の組み合わせと形を試みてみました。今回の個展は2002年に作った作品で、まだまだ発展していくと思いますが、この時点での私なのです。コンピュータの映像は、絵を描いているときに絵が動いてくれないので、それをコンピュータという媒介をとうして動く絵に表してみました。
ミネオ アヤマグチ  ロンドン 2002年10月
The picture is created merely by combining several colours. The colour of the screen changes in accordance with the sequence of combinations, and simple forms appear in the upper layers. Sensations change with variations in colour through the use of warm and cold hues. In the picture colours change at a single point in time, while with computer images they change with the passage of time. Individual elements and the whole: a single screen is formed from the assembly of individual lines. A painting is based on the interrelationship of lines, while a computer picture involves the mutual operation of lines.
The original focus of my interest was on landscapes and then on the positional relationships existing between space and the objects, rocks and trees present within landscapes. Looking at landscapes, I noticed that they contained colours. Colours are only present where there is light. I have attempted to express the connection between light and colour through the use of slides and video installations. But in order to express this relationship all I could do was to cut off other forms of light and use only light from projectors and video. I therefore moved to painting some ten years ago in an attempt to explore colour combinations and form. This exhibition consists of works created in 2002 that represent myself at the present juncture, although I feel there is still room for development along these lines. With computer images the picture does not move while one is painting it, and I attempted therefore to realise moving pictures through the computer medium.
Mineo Aayamaguchi, London, October 2002
Translated by Robin Thompson


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