中井川 由季 展
   「波打って開く」

会期=2010年8月30日[月]−9月11日[土]日曜日休廊
時間=12:00-19:00(最終日17:00)


オープニングパーティ=8/30(月)18:00-20:00
会場=表参道画廊
企画=竹下都(ゲストキュレーター)+表参道画廊








中井川由季の立体作品


このフォルムはどこから来たのか、なぜこんなにもおおらかで心安
らぎ、豊かさに満たされているのか。1988年初めて中井川由季の
作品を見て以来、作品に触れるにつけ気になっていた。敢えてフォ
ルムに拘るのは、何の意味も無いようでいて思わせぶりで有機的な
形状からか。陶芸とか彫刻とかオブジェとか全く拘らない目には、
造形作家の立体作品が何時もその”場”に呈示されて居た。それら
は、静止しているようで静かに活動を始め、過去も未来も呑み込み、
今と云う至福の時を十分に遊んでいるかのような、自由な世界を形
成していた。

新作が形になった6月の終わり、筑波山麓のクヌギ林に有るアトリ
エを訪ねた。それはそれは美しい自然に囲まれた静謐な空間だった。
内と外との光の陰翳、正に生活と制作が一体となった彼女の在りよ
うは、作品を通じて自然や人の営みの意味を私達に示唆する。少し
弧を描いた新作は、鮮やかな緑の中に横たわり静かに乾燥を待って
いた。タイトルは「波打って開く」と云う。いつもドローイングか
らマケットを作り、それを確かめながら実寸大にまで手で形を膨ら
ませてゆく。窯に入れ出来上がりを待つのは想像するだけでも心躍る。
本展では、内と外との空気をたっぷり孕んで創造された大作1点(
約w200Xd150Xh60cm)がギャラリーに現出し変容を遂げる。

                 竹下都(ゲストキューレター)








 



 
静かに動き続ける / Silent Motion
2001
陶/ceramic
670(h)x3030(w)x2800(d)cm







集まりながら、離れる / Cell gathering
2005
陶/ceramic
136(h)x134(w)x88(d) cm





受け止めるために沈みこむ / Sink into passivity
2009
陶/ceramic
278(w) x 115(d) x 136(h) cm

 







 



中井川 由季   Yuki Nakaigawa

1960  茨城県に生まれる
1984  多摩美術大学絵画科卒業
1986  多摩美術大学大学院修士課程美術研究科修了
1990  AR.CO(ビジュアルアートコミュニケーションセンター、
       ポルトガル)より招聘、滞在制作
2002  滋賀県陶芸の森招聘講師として滞在制作
2004  ワールド・セラミック・エクスポ・ファンデーション(韓国)
    より招聘、滞在制作

個展

1985  ギャラリーQ (東京) ’86
1987  ギャラリーマロニエ(京都)
1990  ギャラリーなつか b.p (東京)
1991  マスダスタジオ(東京) ’95  ’00 スタジオ コム(京都)
1992  ギャラリーNWハウス(東京) ギャラリーTAO(東京) ’94
1993  ギャラリー小柳(東京) ’99
1994  ギャラリー天竺(東京)
1996  ギャラリー目黒陶芸館(三重)
1997  コンテンポラリーアートNIKI(東京)
    アートスペイス ジョナイサカ(栃木)
1998  なるせ村田画廊(東京)
2001  エキジビションスペース 東京国際フォーラム(東京)’05
2003  山口県立萩美術館・浦上記念館(山口)
2004  シルバーシェル(東京)
2009  村松画廊(東京)

主なグループ展

1986  第一回国際陶磁器展美濃’86 審査員特別賞 (多治見市特別展覧会場、岐阜)
1988  クレイアート ’88(佐賀町エキジビットスペース、東京)
1990  クレイコネクション ’90(目黒区美術館区民ギャラリー、東京)
1991  セラミックアネックスシガラキ ’91(滋賀県立近代美術館ギャラリー、滋賀)
1994  中井川由季・西山真美展(東京電力プラスマイナスギャラリー、東京)
1996  手と目の冒険広場:心を癒す植物アートボタニカルガーデン
                         (目黒区美術館、東京)
    現代陶芸の若き騎手たち(愛知県陶磁資料館、愛知)
    ゆたか あなたも幸せになりたいでしょう(徳島県立近代美術館、徳島)
1997  第2回雨引の里と彫刻(茨城・大和村)
1998  陶芸の現在的造形 The Spirit of Contemporary Ceramics
                        (リアスアーク美術館、宮城)
1999 第3回雨引の里と彫刻(茨城・大和村)
2000  茨城陶芸の現在(茨城県陶芸美術館、茨城)
2001  現代陶芸の精鋭-21世紀を開くやきものの手法とかたち-
                        (茨城県陶芸美術館、茨城)
    第4回雨引の里と彫刻(茨城・大和村)
2003  第5回雨引の里と彫刻(茨城・大和村)
2005  麻生の道 彫刻展(川崎市・麻生区)  
    第1回出雲・玉造アートフェスティバル(玉造温泉各所、島根)
    われらの時代(水戸芸術館、茨城)
2006  雨引の里と彫刻2006(茨城・桜川市)
    現代陶芸の粋 東日本の作家を中心に(茨城県陶芸美術館、茨城)
    JAPAN(ギャラリー・ホワイト・ビット、オランダ)
2007  魅せられる・・今、注目される日本の陶芸展
        (滋賀県立陶芸の森、陶芸館、滋賀、他フランス、アメリカ巡回)
2008  雨引の里と彫刻2008(茨城・桜川市)
2009  21世紀を担う女性陶芸家たち(パラミタミュージアム、三重)
    未来へのタカラモノ展(高島屋美術画廊、東京、大阪、新宿、京都)


パブリックコレクション

アルゼンチン近代美術館「日本の家」準備委員会
滋賀県陶芸の森 創作研修館
ワールド・セラミック・エクスポ・ファンデーション(韓国)
茨城県陶芸美術館、茨城