コバヤシ麻衣子 個展
「MIND in a Gap」によせて
イギリス留学から帰国して2年。犬のような羊のような、もしかしたら自分のような生き物を描いてきたコバヤシ麻衣子も作品と歩調を合わせるように逞しく成長してきている。
ドローイングの作品から絵画作品へ変化し、さらにモノクロからカラフルな色使いへと、確実な歩みが見られる。アーティストの作品の変化を、身近なところから見ることが出来ることも現代アートの大きな魅力の1つだ。
コバヤシ麻衣子の表現には、今を生きる現代人の悩みや苦しみ、喜びや希望、他人に惜しみなく与える愛が感じられる。そう感じるのは、観客と作品の呼吸が合う瞬間だ。その瞬間をぜひ今回の個展で感じていただきたい。
山口裕美(アートプロデューサー)
本展では、主に新作の絵画作品5〜6点、未発表ドローイングなどを展示する予定。

[ Untitled (MIND in a gap #1) ]
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