fev,2002
 


 

 

マレのセレクトショップギャラリー
 










地下鉄オテル・ド・ヴィルから一歩入った小さな通り、Rue du Moussyの8番にある、コントワール・ドゥ・マレ。鮮やかなワインカラーのファサードが目印。週末にはマレ散策を楽しむ人々で賑わう、明るいムーア風のサロン・ド・テ兼若手クリエーターの作品を集めたセレクトショップで、地上階と地下フロア合計300uという広々としたスペースからなる。以前は倉庫だったというが、地下にはデフィレや個展が開ける展示スペースがあり、99年のリニューアル以来、パリの若手クリエーターたちの作品発表の場として開放されている。今回このスペースに初めて日本人アーティストが登場した。

パリで働くキャリアウーマンであり、ママであり、画家であり、イラストレーターでもあるATSUKOさん。そして、ニッポン・ギャルのWEB制作集団UOSAOがジョイント。(http://uosao.free.fr)それからヴェトナムとカンボジアの女流画家が出品。まさにパリを舞台にしたアジアの女性たちの新春の競演(饗宴?)。パリでは、中国の旧正月が近いのでアジアの作家登場というのが、スペースの"仕掛け人"であるヴェトナム系フランス人のヴュくんの弁。ヴェルニサージュは、フランス人もアジア人も訪れ、とにかく超満員の大盛況だった。

ATSUKOさんの今回の作品は"人魚"をテーマに、和紙の上に墨で描き出される具象的かつ抽象的なモチーフがメイン。タイトルは「シレーン・ブロンシュ/白人魚」。"陰影礼賛"を想起させるような普遍的な東洋的美学に連なる彼女の世界は、限りなく潔くて一見クラシックだが、お洒落な彼女のイラストレーターらしいシンプルで都会的なセンスに溢れている。そして海の中をふわりふわりと、優雅に泳ぐ人魚の動きをイメージしたかのようなUOSAOのWEB画像。ややキッチュにとらえた"和"とテクノロジーがうまくマリアージュした演出になっていた。展示は2月10日まで。
またATSUKOさんの作品は海を越え、この春、表参道画廊で公開される予定だ。

*在仏フリーライターのHIRANO Izumiさんが投稿してくださいました。

 

●amiart


過去の"Paris News"は こちらからどうぞ