oct,2002
 







芸術の秋はパリ郊外で
 


世界中から人の集まるパリ。10月はパリコレクションもあって、展覧会もオペラも映画も大掛かりなものが多く催される見逃せない時期だ。忙しく鑑賞するのも良いが、寒い冬が来る前に、ちょっと足を伸ばして郊外散策するのも気持ちの良いものだ。

パリの中心、オペラから郊外急行線(RER・A1線)でセーヌ川を渡り約25分。終点にあるサン・ジェルマン・アン・レーは、閑静な住宅街の広がる城下町だ。駅を降りると目の前に、16世紀にフランソワ1世が作ったという城がある。現在は、フランスでも有数の考古学博物館となっており、先史時代の貴重なコレクションが歴史を追って展示されている。

この街はルイ14世の生地としても有名だが、城の奥に広がるグランテラスと呼ばれる庭園は、かのルノートルの設計による。秋晴れの良い天気の日にはパリが一望に見渡せて圧巻。庭園を歩いていくと次第に森へぬけ、パリ郊外の気分を堪能できる。

街中にあるサン・ジェルマン・アン・レー観光局は、作曲家ドビュッシーの生家で現在は記念館にもなっており、時折、ピアノのコンサートが行われている。

住宅街をしばらく歩いて行くとプリウレ美術館に行きつく。ここは、ナビ派を代表する画家、モーリス・ドニの邸宅だった。自作で飾られた礼拝堂や、ブールデルの彫刻のある庭なども、ぜひ、訪れたいところのひとつである。

日曜の朝にマルシェからスタートすれば、グルメの秋も味わえること間違いなしである。

 

●amiart


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